密かな楽しみ

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これまでの趣味、これからの楽しみ

今では趣味の活動はあまりありませんが、かつてはいろいろなことに夢中になった時期がありました。ゴルフもその一つです。医師会のメンバーと一緒にラウンドすることが多く、隣の脳神経内科の北野先生ともよく一緒に楽しんでいました。その頃のゴルフの時間は、私にとって大切なリフレッシュのひとときでした。

しかし頸を痛めてしまったことをきっかけに辞めることとなり、3つも持っていたゴルフ会員権も思い切って手放しました。 それがあると、ついまたゴルフ場へ足が向いてしまいそうだったからです。

釣りもかつては楽しんでいました。自然の中で過ごす時間が好きで、休日にはよく釣り道具を持って出かけていました。ただ、東日本大震災が起きた後、海へ行くことへの恐怖心が芽生え、それ以来、足が遠のいてしまいました。

震災の影響は私の趣味にも影を落としましたが、その後、新しいチャレンジとして始めたのが、犬との暮らしです。 オーストラリアン・ラブラドゥードゥルという犬種を飼い、コンパニオンドッグとしてのしつけを披露する大会にも挑戦しました。犬は週2回トレーナーの訓練を受け、私は週1回犬のしつけ方のトレーニングを行いました。

埼玉県吉見で開催されたジャパンケネルクラブの大会で2度の優勝を果たすことができました。 その達成感は、本当に格別なものでした。しかし、去年の3月、彼は亡くなってしまいました。今でも彼との思い出が心に残り、楽しい時間を共に過ごせたことに感謝しています。現在、妻と何か新しいことに挑戦できたらいいなと思っています。旅行へ出かけたり、新たに犬を迎えたりするのもいいかなと思います。ただ、妻は犬の大会に向けたしつけについては「犬がかわいそうだから、もう嫌だ」と言っているので、次に迎えるときは穏やかに、家庭犬として可愛がりながら育てようと思います。

これから先、どのような楽しみと出会えるかはわかりませんが、穏やかで充実した日々を過ごしていきたいと願っています。

通勤という名の小さな奇跡

昨年、運転免許を返納したことで、通勤スタイルが大きく変わりました。 それ以降は電車で通勤し、現在は馬橋駅東口からタクシーを利用しています。

当初は松戸駅からタクシーに乗っていたのですが、ある“素敵な出会い”をきっかけに、馬橋駅を使うようになりました。その出会いとは、約20年前に頸椎の手術を担当した患者さんとの再会でした。 その方は「くぬぎ山交通」のタクシー運転手・小杉さんで、偶然、馬橋駅で出会ったのです。

以来、私の週1回の通勤時間に合わせて、毎回タクシープールの端で待っていてくれるようになりました。列には並ばず、そっと車を寄せて、私の姿を待ってくれるのです。

小杉さんとの交流は、今や通勤時間に欠かせないひとときとなりました。 毎週お会いできるのが楽しみですし、姿が見えない日には、思わず心配になってしまうほどです。

単なる“通勤”というルーチンが、小杉さんとの心温まる関わりによって、特別な時間へと変わりました。 今ではそのひとときが、私にとって“移動”以上の意味を持ち、人生の大切なワンシーンとして心に刻まれています。

退職によって小杉さんとお会いできなくなるのは、やはり寂しさを感じますね。

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