休日の顔

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多忙な日々の中で~休日に見る素顔~

若いころは多趣味で、尺八を学び『都山流尺八大師範』を取得し、演奏会にも出演していました。舞台では緊張しながら演奏したのを覚えています。

バイクも好きで、最後に乗っていたのはYAMAHAFJ1100。国内販売がなく、フランス経由で逆輸入したものです。スピードリミッターがなく、アクセルを開けて走る爽快感が魅力でした。バイクの安定性にも助けられ、存分に楽しんでいました。

50歳ぐらいから高校時代から好きだった登山、特に冬山登山に夢中になりました。素人が冬山に登れる場所は限られていて、3000m級の山では、西穂山荘、八ヶ岳赤岳鉱泉、八方池山荘の3箇所の山小屋だけが冬に使えます。

主に八ヶ岳連峰の阿弥陀岳に登っていて、妻と一緒に切り立ったナイフリッジを登ったりしていました。雪山に入ると、静寂と壮大な自然に包まれ、神様の存在を強く感じます。透き通る空気と白銀の世界に心が研ぎ澄まされ、何か大いなるものに見守られているような気がするのです。一回登山に行くと2㎏くらい体重が減ります。若いころはすごく体力があって、金曜の夜に寝た後、朝3時に起きて車で400㎞走って7時に登山口に到着し、その後標高2,400mの地点まで登り、その日は山小屋で宿泊し、翌朝さらに500m~600m登る。雪と岩が入り混ざっていて、アイゼンを履きながらロッククライミングをしていました。頂上に到達すると、達成感を味わうのは一瞬で、マイナス20°の寒さのためすぐに下山を始める必要がありました。下山後は再び車で400㎞を走って帰宅し、翌日は仕事をしていました。

山に登ると、ストレスが無くなっていくように感じます。まるで浄化されるような感覚です。しかし、登っている最中は「なぜこんなことをしているのか、ばかばかしいな」と思うこともあります。

それなのに、不思議と帰りの車の中では「また行きたいな」と思ってしまいます。そのため、冬の間は月に1回は必ず登っていました。多いときには2回行くこともありました。結局、あの達成感と心のリセット感が癖になっているのかもしれません。60歳のときに胃がんが見つかり、それを機に登山は卒業しました。

現在の休日は主にラジコン製作と操縦を楽しんでいます。ラジコンヘリコプターやグライダーを制作し、一人で野田の利根川にあるラジコン飛行場へ出向いて操縦しています。ラジコンが落ちて壊れることもたびたびあります(笑)。

去年までは真冬でもやっていましたが、今年の冬は寒さが厳しくて行けなかったですね。

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