~ 入院病棟リニューアル ~

この度、松戸整形外科病院では病室のリニューアルを実施しました。
単なる美化にとどまらず、患者さんと医療スタッフ双方にとって、
より快適で機能的な環境を目指した改修です。
今回はその取り組みについて、
プロジェクトを担当された宮本看護部長と高橋看護副部長にお話を伺いました。

この度、松戸整形外科病院では病室のリニューアルを実施しました。
単なる美化にとどまらず、患者さんと医療スタッフ双方にとって、より快適で機能的な環境を目指した改修です。
今回はその取り組みについて、プロジェクトを担当された宮本看護部長と高橋看護副部長にお話を伺いました。


目次

宮本看護部長 ~入院病棟改修プロジェクトの全貌~

――回の改修に至った経緯について教えてください。

当院の病棟は、昭和時代に建てられたもので、長年の使用により老朽化がかなり進んでおりました。患者さんやスタッフからは、設備に関する不満や改善要望が多数寄せられていたのが現状です。

――体的には、どのような問題があったのでしょうか?

特にA病棟の4床室は非常に手狭で、整形外科の患者さんが歩行器や車いすを使用する際には、移動が容易ではありませんでした。水回りも課題が多く、車いす用トイレの使い勝手の悪さ、全体的な老朽化による水漏れ、そして旧式の浴槽が残っている箇所もあり、安全面での懸念も指摘されていました。他にも、天井からの水漏れや、B病棟のエアコンは効きが悪い場所もあり、夏場は患者さんにご迷惑をお掛けすることもありました。更に、自動ドアの開閉音が夜間響き、騒音の苦情が寄せられることもありました。

―― 病院の建設も計画されていたと伺っていますが、なぜこのタイミングで既存施設の改修に踏み切られたのでしょうか?

新病院の建設計画があったため、これまで各部署では設備面などで少し我慢していただいていた部分もありました。 しかし、建設の延期が決定したことを受け、今ある施設をより快適に整えることが急務となりました。これからの10年間、患者さんにもスタッフにも心地よく過ごしていただけるよう、大規模なリフォームを行うことになりました。今回の改修では、「患者さんとスタッフが安全で快適に過ごせるイノベーション」をコンセプトに、「快適な入院環境の提供」を目指してまいります。

――体的な改修内容について教えてください。

病室は、これまでの4床室を現在の基準に合わせた2床室に変更し、患者さんのプライバシーとスペースを確保します。また、これまで病棟内には処置室がなかったため、急変時の対応に課題がありましたが、今回の改修で新たに処置室が新設されます。これまでナースステーションとして活用していた休憩スペースにパーテーションを設置し、空間を分離することで、リラックスできる空間を作りました。さらに多職種連携を促進できるようなスペースも設け、呼び名も「スタッフステーション」と変更いたしました。また、廊下の床材や照明も変更し、LEDのスポットライトを導入して、より明るく快適な空間にする予定です。さらに、病院外の排水マスや配管も調査し、改善することで、トイレの詰まりなどの問題にも対応します。水回り全体を大きく改善します。トイレ、浴室、洗面所を一新し、シャワー室はストレッチャー対応、車いす対応、そして通常の立位で利用できるものと3種類設置する予定です。

――の大規模なプロジェクトは、どのようなチームで進められているのでしょうか?また、進行は順調でしたか?何か課題はありましたか?

プロジェクトチームは、私を含め関係部署の代表者で構成され、資金面は佐藤統括事務部長、現場の具体的な話は私と高橋看護副部長が中心となって進めてきました。最初に業者を選定するための条件や見積もりを出していただくことに非常に時間を要しました。特に必須の工事である水回りや排水関連を優先事項として役員の先生方に選定をしていただきました。そこから具体的な工事の検討をするというプロセスをたどったため、当初の予定より工事が遅れてしまいました。

―― 者さんの個室料についても見直しがあると伺いましたが、その詳細を教えていただけますか?

患者さんの利便性向上を目的として、個室料も見直します。現在、個室料は12,100円、準特室は16,500円、特室は24,200円ですが、特室の料金はそのままに、個室を9,900円、準特室を11,000円(いずれも税込み)に値下げする予定です。これにより、個室と準特室の料金差が縮まり、入院時にどちらの部屋になっても患者さんが選びやすいようにしました。2床室は窓側、廊下側ともに7,700円となります。この料金改定は2025年10月1日から適用されています。

――事の実施にあたって、患者さんやスタッフへの影響を最小限に抑えるための工夫などはありますか?

工事は、一度に多くの作業を行うのではなく、段階的に進めています。これにより、入院できる病床数が急激に減ることを防ぎ、また、作業が集中することによる騒音や振動などの負担も軽減しています。大きな音が発生する作業の際は、院内放送を通じて事前に患者さんやスタッフに知らせるなど、細やかな情報提供も行っています。

――後に、今回の改修で期待されることをお聞かせください。

本格的な工事は2025年10月6日から開始され、2026年2月末の完了を目指しています。この大規模な改修により、当院の施設は現在の医療環境にふさわしいものへと大きく生まれ変わると確信しております。患者さんにはより安全で快適な入院生活を、スタッフには働きやすい環境を提供できることを期待しています。

高橋看護副部長 ~病室改修で実現する“安心・快適な療養環境”~

――回の病室リニューアルのコンセプトを教えてください。

今回の改修では、“多様性”と“快適性”の両立を目指しました。病室は『爽涼』と『ホテルライク』という2つのテーマでデザインしています。以前は4人部屋だった空間を2人部屋に再構成し、それぞれのスペースに異なる壁紙や家具の色を採用しました。『爽涼』には青系の座面、『ホテルライク』には白・グレー系の椅子を配置するなど、細部までこだわっています。


――ッドの配置にも工夫があると伺いました。

はい。ベッドは患者さんの怪我の状態や好みに応じて左右どちらにも配置できるようにしています。また、間仕切り家具やU字型カーテンを使い分けることで、プライバシーを確保しながら“自分だけの空間”を作れるようにしました。壁だけでなく、家具やカーテンが揃って初めてデザインの全体像が見えるんです。

――病室にはどのような課題があったのでしょうか?

以前の病室は非常に手狭で、看護師が介助する際に身体的負担が大きく、作業が困難な場面も多くありました。東側(旧A病棟)の4人部屋が特に狭く、2人部屋に変更しなければ、快適な居住空間と作業スペースは得られないことがわかりました。

――修によってその課題はどう改善されたのでしょうか?

広さを確保しただけでなく、収納にも力を入れました。床に物が置かれにくい設計にすることで、衛生面や感染対策にも配慮しています。患者さんにもスタッフにも、清潔で安全な環境を提供できるようになりました。


――ースステーションにも変更があったそうですね。

はい。多職種連携を重視して、新たにスタッフステーションと命名変更しました。新しいステーションには、リハビリスタッフ、薬剤師が常駐し、また医事課スタッフ、管理栄養士なども随時立ち止まり、患者さんに寄り添いやすい環境を作りました。これにより、患者さんへの診療やケアなどの質の向上が期待されます。

――回りの改修も進行中とのことですが、特別な経緯があるとか?

実は8年前に浴室の改修計画がありましたが、電子カルテ導入の予算確保のために見送られた経緯があります。今回ようやく実現できたことは、私たちにとって“涙もの”のプロジェクトです。新しい浴室はストレッチャー対応の大型浴室や車椅子対応のシャワールームなど、3つのユニットに刷新されます。水回りの回収は、長年当院をひいきにしてくださっている患者さんたちへの、快適な入院環境の提案となり、きっと喜んでいただけるだろうと思っています。

――者さんやスタッフからの反響はいかがですか?

とても好評です。特に『ホテルライク』の部屋を利用された患者さんからは、『まるで自宅のよう』と感謝の言葉をいただいています。今回の病室リニューアルは、患者さんと医療スタッフ双方にとって、より良い環境を提供するための病院の強い思いと長年の努力が実を結んだ成果です。今後も松戸整形外科病院では、快適で質の高い医療サービスの提供に向けた取り組みを続けていきます。

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