最後のメッセージ

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最後に次世代へのメッセージ

若い先生たちへ

私たち外科医にとって、手術手技を磨くことは何よりも大切です。その中で心得ておいてほしいことが二つあります。

  1. 手術は絶対に急いではダメ
  2. 手術中に絶対に考えるな

この「考えるな」という言葉の意味は、手術中に想定されるあらゆる状況について事前にシミュレーションを行っておくということです。「こういうことが起こったらこうする」といったシミュレーションを全て終わらせておけば、手術中に突発的な事態が起きても手が止まることなく、自然と流れるように進められます。

その結果、手術は落ち着いたペースで進行しつつ、実際には短い時間で終わるようになります。これが手術を行う上での心得です。また、専門医重視が進む中、若い先生たちには「専門領域しかできない整形外科医」にはならないよう伝えています。専門領域だけに特化し、他の疾患を診ないような医師は災害時などに役に立ちません。

代わりに「専門領域が得意な整形外科医」を目指してください。すなわち、どんな外傷にも対応でき、全身管理もできる整形外科医が理想です。そのために麻酔管理や救命処置も身につけるべきです。

青嶺会のスタッフの皆さんへ

『安全で最高の整形外科』というのはすごく短いスローガンだけれども、すごく厳しいスローガンなのです。これは診療部だけ頑張っても到達できないことです。看護部、リハ科、放射線科、薬剤科、医事課、栄養科、全ての部門の一番レベルの低いところに病院のレベルが合ってしまう。

だから全ての部門が最高のパワーを発揮してくれないと、この最高の整形外科という目標は達成できない。だから皆さん頑張って、その部門で最善を尽くしてください、というのが私の願いです。

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